【外資系キャリアウーマンに聞く】あなたの会社の経営理念教えて!

2019年12月02日

経営理念 取り組み

 

経営理念を意識しない従業員の存在と事例

前回の「【美容系社員に聞く】あなたの会社の経営理念教えて!」に続き、従業員の目線で見た経営理念に迫るべく従業員側の方にお話を伺いました。
今回は、企業=組織に対しての帰属意識が極めて薄い従業員から見た経営理念についてです。

 

<インタビューした方のプロファイル>
・40代マーケター
・社会人歴18年目
・転職8回で現在9社目
・職種:経理→経営企画→マーケティング

 

<職歴の概要>
1社目:日系企業で経理
公認会計士を目指し経理職に就いたが、スケールの大きな仕事に就きたいと思い転職

 

2社目:日系企業で経営企画(業界・職種未経験)
マーケティングの仕事に魅了され、ビジネススクールに通いながら転職

 

3社目:日系企業でマーケティング(業界・職種未経験)
仕事の面白さに取り憑かれ、もっと高度な仕事がしたいと思い転職

 

4社目:日系企業でマーケティング
希望通りの仕事をしていたが意図していない部署へ異動となり転職

 

5社目:外資企業でマーケティング
さらなる挑戦をしたくて会社に掛け合ったが、転職した方が早いと思い転職

 

6社目:日系ベンチャー企業でマーケティング(業界未経験)
未経験業界と社風に馴染めないなと思っていたところ、7社目から声がかかり転職

 

7社目:外資系企業でマーケティング(業界未経験で管理職)
入社1年目でミッションを達成したところで、8社目から声がかかり転職

 

8社目:外資系企業でマーケティング
ここで仕事観を大きく変えるきっかけとなる出来事が起きる

 

9社目:日系企業でマーケティング(現職)
将来的に安定した業績を上げられる日系企業にて、現在2年目

 

 

経営理念って何?浸透って何?
自分自身を商品としてきた社会人人生

私は大学卒業以来、8回転職し現在9社目となる日系企業でマーケティングをしています。

インタビューのお話をいただいてスタックアップのブログを読みながら、社会人人生を振り返ってみました。経営理念はもちろん、創業者や経営者の思いなんて、考えたこともなかったからです。

 

2社目までは社内の多くの人が新卒で入社し定年退職まで在籍する日系企業にいましたが、3社目と4社目は弱肉強食で数年で半数の人が入れ替わる社風で、ノウハウと経験を身に着けて転職することが当たり前だと思っていました。

そこで、経験を積んで実績を上げた自分自身を商品として、他社に売り込み、また商品価値を上げて転職するというスタイルが自然と身についてきた気がします。

 

どちらの会社も経営理念を大々的に掲げていましたが、今思えば、人事の部署など…経営理念に接していた人は長く在籍していたような気がします。

 

外資系企業への転身と
経営理念の浸透との関係性

5社目で外資系企業に転職し、さらにそのスタイルが強くなってきました。
社内では「あの会社のポジションが空いているらしい」「あの会社から声がかかった」という会話は日常茶飯事で、転職エージェントが「もっと良い条件の会社があるよ」と名指しで会社に電話をかけてくることも普通でした。

 

その時の私は、1つの仕事に対してその仕事は自分の商品価値・市場価値を上げられるかどうかをベースに考えていて、キャリア形成に繋がらない仕事は無駄なことと位置付けていました。また、足の引っ張り合いや成果の奪い合いも見慣れた光景でした。

 

もちろん、それぞれの企業に経営理念はありました。ただ言葉としてはまったく記憶にありません。
社内で企画を通すために、その企画が経営理念に基づいているということを経営陣にアピールする意味で用いることはありましたが、それ以上でもそれ以下でもない存在だったように思います。

 

ただ外資系企業でも同様に、人事の部署など…業務上、経営理念を気にかけていた人は長く在籍していたと思います。

 

経営理念 浸透

 

企業に属する意味を考えたきっかけ

平日は毎日夜中まで働き友人とも疎遠になり、休日に泥のように眠る生活に何の疑問も抱くことはありませんでしたが、
数年前に周囲の環境や年齢、体力などを見つめ直す機会があり、残りの社会人人生はともかく私の人生をこのまま終えていいのだろうか…と思うようになりました。

そう思ってみると、どこを向いて闘ったら良いか分からなくなったんです。同時に、「働く」ことを「闘う」と表現していることにも気付きました。本来、働くことは闘うことではないはずなのに。

 

迷いながら経営の本を読み、利他の精神という言葉に衝撃を受けました。
後輩や部下を育成するための手間暇が何よりも無駄なことだと思っていたんです。私自身も、仕事の指示をされたことはありますが、仕事を教わった経験はありません。
みんな、自分の手の内を見せるなんて、まるで特許技術を公開するようで怖かったということもあります。

 

売上が上がった時に感じることは、これでまた1つ職務経歴書に書ける…ただそれだけでした。完全に自分のための仕事だったんです。
チームワークは大事だと分かっていても、それよりも自分の職務経歴書を大事にしていました。利他の精神とはかけ離れた考え方です。

 

そんな時、これまでだったら見向きもしなかった日系の堅いイメージのある企業に転職するお話をいただきました。

 

 

入社後すぐにぶつかった壁と、
経営理念の先に見つけた答え

入社してすぐ、同じように転職して間もない上司にこう言われたんです、「急激な成果を上げることは禁物」
大きな違和感を覚えましたが、実際にそれまでのように一気に物事を動かし始めた時に、ふと振り返ると誰も付いてきていないことに気付いたのは、入社3か月目。

 

何かを進めるにも「みん考えて、みんなで進めましょう」と言われるのですが、「得意な人が進めた方が、早く成果が出て効率的なのに」と思っていました。
どうしてこんなに「みんな」を強調するんだろうと思った時、何気なくWEBサイトで見た経営理念は、数年・数十年先を見据えた達成し得ない内容だったんです。「とんでもない長距離走」だと途方に暮れました。

 

これまでの私だったら迷いなく「つまらない!即転職」となるですが、企業の経営では利他の精神が全てだということに感銘を受けていたので、「みんなで取り組む」について考えてみようと思ったんです。

 

 

欠けていたのはチームワーク、
経営理念が私の道しるべ

今の会社に入社する前の私は、会社との関係性について、会社の看板(名前)を使わせてもらう代わりに成果を上げると考えていたので、会社に求めることは待遇だけでした。
経営理念が記されたクレドを持ち歩くという社則に従っていたことはありますが、経営理念=共感するものという意識もありませんでした。

 

これまでは、「もう私のミッションは終わったから…次」とすぐに転職をしていましたが、今の会社では「ミッションが終わったけれど、あの経営理念があるから次のミッションが回ってくる」と思い留まれるようになったことが、私にとって大きな変化です。
経営理念を達成するには長い道のりで、到底1人で達成できないことに共感できたからです。

 

会社として、経営理念を浸透させるような取り組みは特にしていませんが、そう考えることで、初めて私もこの会社の一員と思えるようになりました。

 

 

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