今さら聞けない“出版”の素朴な疑問!出版社 社長に一問一答!
本の企画から販売戦略までをプランニングする出版企画・総合出版プロデュースの会社、スタックアップです。
最近、めっきりと露出が多くなった我らがスタックアップ社長、後尾(ごのお)ですが、今回もまた“出版のプロ”として、業界の内側をいろいろと教えてくれました。本の出版を考えている経営者の皆様は必読ですよ!
本を出版したい!その意図は如何に?
そして、本の種類によって目的は変わってくるよ。実用書だったら「広めたいノウハウがある」とか、自己啓発だったら「理念の浸透」、ビジネス書を出したい人は自社の集客や営業目的かもね。採用目的って場合もあるかな。最終的な落とし所はバラバラだし、予想がつかない方向に行くこともあるけれど、企業出版の場合はビジネスが発展するきっかけになることが多いよね。
プロから見た売れる本とは?
知られざる平積のカラクリ
まず、絵本。
絵本って特殊な世界で、売れる本が固定化されているんだよね。
ほとんどが昔出版されたロングセラー。どういうことかというと、絵本って親が子どもに買ってあげるでしょ。その本って、親が昔読んだことのある絵本だったりするんだよね。だから、絵本は新刊も出ているけれど、いわゆる名作が根強い人気なの。そして、絵本って市場として大きいから出版社はほとんど大手。その大手の数社が市場を牛耳っているから、新規に参入することは難しいんだよ。
そして小説。
小説ってどうやって買う本を選ぶ?大抵は作者で選ぶんじゃない?好きな作家がいて、その人が新刊を出したら買うとか。村上春樹とか東野圭吾とか、大物になればなるほど作者に対する信頼感があるから、「村上春樹の新刊であれば、絶対に面白いはず!」って無条件に買っちゃうじゃん。そして、大物作家には大手の出版社がついているから、そこに参入するのもハードルが高いってこと。
こんな理由から、玄文社では絵本と小説は扱わないのです。
本の企画はどうやって決まるの?
今はこういうのが流行っているから、こういう本を出そう、みたいな。
順番的には企画が決まってから、著者を選定するよね。その企画で扱う題材やテーマに詳しい人とか専門家とかが選ばれることが一般的かな。
一方、スタックアップは著者ありき。ここが最大の違いだね。しかも、こちらからお願いするとかではなく、著者から企画を持ちかけられることがほとんど。
普通は出版社から「こういうことについて本を書いてくれませんか?」ってオファーするもんだから、逆だよね。
今、スタックアップで進めている企画も持ち込み企画で、
物流業界の本だよ。著者は大学の先生で、物流業界が今後伸びるから、
投資先は物流業界がいいみたいな話なんだけど、企画を採用して出版することにしたよ。
企画が時流に乗っていて、著者が専門家であれば可能性があるからね。
ズバリ、本はいくらで作れる?
スタックアップは良心価格だよ。なんとの300万。安いでしょ。普通の出版社は1000万くらいかかるからね。1000万なんてなかなか出せる金額じゃないよね。なんで1000万もかかるかというと、まずは出版社の看板料。ビジネス書だとダイアモンド社とか東洋経済、日経BPみたいに知名度のある出版社であれば、名前だけで宣伝効果あるからね。信頼も厚いし。加えて、大手は雑誌媒体も持っているから、タイアップで雑誌にも広告を載せてくれたりするし。だから高くなる。
でも、理由はそれだけじゃなくて、大手の出版社で出す場合は、制作はほとんどアウトソーシングだからマージンが発生しちゃうんですよ。デザインや編集、ライティングとかを編集プロダクションに投げちゃっているからね。だから高くなっちゃうわけよ。
しかし!スタックアップは300万でできる!それなぜかというと、全ての工程を内製化しているから。企画も出版も印刷もグループ内で全部できちゃう。制作チームのコミュニケーションも密だし、全てに無駄がなくて早い!普通は1年かかるところを半年で企画から出版までできちゃうもんね。最高でしょ。
ミステリアスな出版プロデューサーの実態
一体全体、どうやって本を出しているんだろうって思うよね。有名な人ならわかるけど、有名じゃない人でも出せるのかなって。
で、そこなんですよ。出版プロデューサーの仕事って。どういうことかというと、有名じゃない人でも本を出すことができる……そのノウハウを持っている人が出版プロデューサー。
有名ではないけれど本を出したい人と出版社の橋渡し役かな。
もちろん誰でも出せるってわけではなく、世の中に広く伝えるだけの価値があるコンテンツを持っているってことが重要なんだけどね。
スタックアップの場合、1冊の本に対して1ヶ月くらいかけてインタビューするよ。2時間を4回みたいに間を空けて何回か行う。どうしてかっていうと、エピソードとかポロポロ思い出したりするし、間を空けた方が情報に漏れがなくなるからね。
でもすごいなと思うのが、彼らには専門的な知識があるにもかかわらず、言葉にするときにはちゃんと一般の人たちにもわかるような書き方をしてくれるところ。専門用語を並び立てて難しく書くんだったら、それは学術書になってしまうからね。そうではなくて、企業出版はあくまで自分たちの活動を広く認知してもらうことが目的。だから、わかりやすいって
ことが大事なんじゃないかな。
これからの展望。今後出版してみたい本とは?
それが哲学書なのか、自己啓発書なのかわからないけど、何かを考えるきっかけになったり気付きを与えるような本になればいいよね。当然自分が書くわけではないから、そういう本をかける人と出会いたいって思うよ。
本を出したいという経営者の皆様、世の中にこれだけは伝えたい!と思っている皆様はお気軽にご相談ください。
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