出版したい経営者必見!予想もしなかった書籍企画。企画はここまで面白くなる!
本の企画から販売戦略までをトータルプランニングする「出版企画・出版総合プロデュース」会社のスタックアップです。
これまで、スタックアップでは、数々の企画を書籍という形で世に送り出してきました。中には書籍の内容が好評で重版になったものや、著者が経営する企業の売上が伸びるきっかけとなったものも存在しています。
しかし、最初からどの書籍も完璧な企画が用意されていたのかというと、そのようなことはまずありませんでした。むしろ、最初から完璧な企画が用意されている方が少数派です。
ほとんどの本が、「こんな本を出したい」「こんな企画でやってみたい」「こんな思いを世間に向けて発信したい」「とりあえず本を出したい」など、漠然とした理由から進行したものばかりなのです。
そこで本日は、書籍の企画について気になっている方々に向けて、スタックアップがどのように企画を進行させて書籍という形にしたのかお話をしていきたいと思います。
「愛工大名電野球部の出身者にはなぜか社長が多い」という話から生まれた「最強の人材育成メソッド」
「軽貨物運送で成功した10人の社長たち」などを出版している阿部観さんによって生まれた「最強の人材育成メソッド」(総合法令出版、2014年)。
この本は元々、愛工大名電高校野球部の出身者である阿部観さんが「愛工大名電野球部のOBには経営者が多い」という話をしたのがきっかけで生み出されたものです。実際に調べてみると野球部1学年につき平均で4、5人もの経営者がいることがわかりました。
そこで愛工大名電野球部OBで現在経営者として活躍されている方々にインタビューを行い、「どうして愛工大名電の野球部の出身者は経営者になるのか」ということを探ったのがこの本です。
愛工大名電野球部といえば、有名な出身者ではオリックスブルーウェーブやシアトルマリナーズで活躍されたイチローさんや、現在はソフトバンクホークスの監督である工藤公康さんがいます。彼らもプロでは歴史に名を刻む成績を多く残しています。
ではどうして愛工大名電野球部は卒業後も社会で活躍できる人材を多く輩出したのでしょうか。
それは、この書籍の中にも書かれていますが、当時の野球部監督であった中村豪さんの指導に理由がありました。中村さんは、野球だけでなく、人生の哲学を生徒に教えていたそうです。
「野球だけでなく、人生の成功者であれ」と言うことを練習中、選手達に教えたそうです。実際に1人ずつ社長にインタビューをすると、それぞれの方が中村豪元監督から言われた言葉を覚えていらっしゃいました。実際に中村さんが選手たちに向けて言った言葉は、本の中に全て書かれています。
多感な時に哲学を教わることでその後の生き方が変わる。
「愛工大名電野球部のOBには経営者が多くいる」という話から「最強の人材育成メソッド」という企画が生み出されて書籍化されました。
サービスを売るために「内容」ではなく「概念」だけを伝えた「なぜあの会社の社員は生産性がいいのか」
2017年にフォレスト出版から発売された「なぜあの会社の社員は生産性がいいのか」。
この本は株式会社あしたのチームが考案した人事評価制度の売上を伸ばすために企画された本です。
スタックアップに相談が来た当初も「とにかくサービスの売上に繋がる書籍を出したい」というお話でした。しかし2016年に発売した「あなたの給与が3割上がる!」でその内容について触れていたこともあり、今回は違う角度から人事評価制度について語った方がいいのではないかという提案をしました。
そこで、人事評価制度のサービスをあしたのチームと協働して作成した、人事政策研究所代表の望月禎彦先生と共著という形で、「どういった理論のもとで人事評価制度が作られたのか」というサービスの概念や背景を説明して、読者に知ってもらおうということになりました。
人事評価制度がしっかり整備されている企業の社員は本当にイキイキとしていて、仕事の生産性が良くなることが研究の結果、証明されています。
仕事の内容も社員のモチベーションとしては大切なものかもしれませんが、それに対する評価というものは社員に達成感や満足感を与えるものです。しかし世間では未だに人事評価について力を入れていない企業が多く存在するのも事実です。
人事評価の制度を整えることの重要性を世に問うために「なぜあの会社の社員は生産性がいいのか」という書籍が発売されました。
「腸内環境の本」を出す企画から「遺伝子分析から子供の才能を明らかにする本」へ。
2019年に学研プラス社から発売された「運任せ」にしない子どもの育て方( 「遺伝子」を知り、「腸内フローラ」を整えると、どんな子でも必ず伸びる! )。
この本の企画も、腸内フローラ(フローラとは環境のこと)の本を作りたい、という医師の影山康成先生のご相談から始まったものでした。影山先生は臨床医として現場に立つ中で、個人個人の体の特性、つまり遺伝子が異なるにも関わらず、一様に同じ治療がされていたことに疑問を抱いたそうです。
当初の予定では、体内のフローラについて著した「フローラ大全」と言う書籍を出版する予定でしたが、薬事法などの問題があり、商業出版としての企画が通りませんでした。
そんな時に影山先生のお話を掘り下げていくと、影山先生は患者として訪れるお子様の遺伝子を調べてから最適な治療を行うことで、お子様の病状が改善されるだけでなく、治療後にお子様の成績が延びたり、運動能力が上がったりしていることを発見されたそうです。
遺伝子と腸内環境には密接な関係がある。その話を聞いて、遺伝子分析から子供の性格やその子供がどんな職業に向いているのか、子育てのことについて書くのはどうか、というお話になり、この書籍が生まれました。専門的な医学書に近い書籍の予定が、遺伝子や腸内環境の観点から見る子育ての本へと変わったのです。
どうしても「フローラ大全」では見えなかった読者層も、子育ての内容になればターゲットが明確になる。フローラに興味のなかった方々にもわかりやすい内容なので興味を持ちやすいことから、この本も好評をいただいています。
「バク転だけで10億円を稼ぎました」というお話から生まれた「何もできなかった僕が バク転だけで10億円稼げたわけ」
2015年に総合法令出版から発売された「何もできなかった僕が バク転だけで10億円稼げたわけ」。
この本は出版社の営業の方から「本を出したいと言っている経営者がいる」というご相談を受けて矢部大さんとお会いしたのが始まりでした。
有名な経営マネジメントの方を父親に持つ矢部さんは、とにかく父親を超えたいという思いがあったそうで、そのツールとして本を使えないか、と相談を頂いたのです。
そこで「何が得意なのか」という話を聞いてみると、矢部さんは「小学生の頃からバク転ができた」と仰いました。その話を掘り上げて聞いていくと、昔から体操をやっていたのがきっかけで、小学生の安全教室で交通事故のデモのドライバーの仕事をするなどスタントマンとして活躍されたそうです。
次第にスタントマンを養成する会社を立ち上げたり、バク転教室を開催する会社や、外国人に忍者が人気だということから国内の忍者村に派遣するための忍者のタレントを養成する会社を経営しているという話になりました。
バク転しか人に誇る取り柄がなかった矢部さんも、今では年商10億円もの売上を作るグループ企業の経営者です。そこで現在に至るまでのストーリーを本にしよう、というお話になり、この本が生まれました。
「本を出したい」という漠然としたお話から、この書籍は発売されることになったのです。
このように、書籍の企画というものは最初から完全なものがあったわけではありません。
漠然とした理由を私たちが掘り下げていく中で企画が生まれ、それらが書籍となっています。
もしこの記事をお読みになり、ブランディング出版に興味をお持ちになった方は、ぜひスタックアップまでお気軽にご連絡を頂けますと幸いです。
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