会社の”イズム”の伝え方。「出版は社員と会社の架け橋」全国33店舗こころ整骨院の本の使い方
こんにちは。スタックアップ、ブログ担当です。
弊社は、本の企画〜販売戦略までをプランニングする「出版企画・総合出版プロデュース」の会社です。代表の後尾が自ら取材にも同行し、多くの経営者様の体験談や情熱を「本」という形にまとめ世に発信しています。
本日インタビューをお伺いしたのは、株式会社givers代表取締役、安藝泰弘(あき やすひろ)さんです。
株式会社giversは全国に33店舗を展開する「こころ整骨院」を中心に整体院・整骨院・巻き爪治療院・フィットネスジムの運営などを手掛けている企業です。
毎年店舗数は拡大の一途を辿り、大手口コミサイトでも地域No.1の評価を獲得しています。
2018年には「良い治療家になる7つの秘訣 柔道整復師の働き方が変わる 生き方が変わる」(学研プラス社)を出版。スタックアップにてプロデュースさせていただきました。
店舗数、業績、そして採用人数をも伸ばし続けている株式会社giversで、書籍出版後の反響や気になる活用方法など、会社にもたらした変化を伺いました。
■本は社長の人間性や経営のイズムを共有できる便利な手段
インタビュアー(以下:イ):よろしくお願いいたします。安藝さんが出版に取り組もうと思ったのは何故だったのでしょうか。
安藝さん:まず、弊社は整骨院を経営するなど、店舗ビジネスを中心に取り組んでいます。店舗を運営する上で重要なのはスタッフです。人手不足がどの業界でも叫ばれているように、採用活動というのはカギなのです。それで元々、採用の手段として出版という選択肢は考えていました。その時にちょうど知り合いを介して後尾さんとお会いし、出版することを決めました。
イ:本を出してからどの様な変化が起きましたか?
安藝さん:当時こころ整骨院というのは10店舗でした。本を出した年にそれが17店舗になり、出版後には33店舗までになりました。年内(2019年)に35店舗まで拡大する予定です。
イ:そこまで事業を拡大されていたとは驚きました。スタッフの方々の採用に出版による書籍はどのように働きましたか?
安藝さん:本を読んで入社してくれるスタッフもいました。
出版をして何が一番良かったのかというと、弊社にとっては社員の教育として本が使えることです。この本を読めば私の人間性や、会社のイズムを理解してもらえる。例えば会社がまだ小さかった頃には店舗のスタッフとも飲みに行って色々な話を伝えることもできましたし、聞くことができました。しかし規模が拡大すると一人一人と会うということがなかなか難しくなってくる。そこで本が活躍します。店舗ビジネスでは特に、会社のことを本に落とし込むのは非常に大切だと思いました。
イ:33店舗もあったら大変ですもんね。1日1店舗でも全て回りきれないですよね。
安藝さん:そうです。私自身も業務がありますから、どうしても責任者しか会えなくなって現場のスタッフと会う機会がなくなるんですね。
本は私の意志を伝えてくれます。入社した社員には初日に配るようにしています。入社して1ヶ月以内に読んでいただき感想文をもらっています。この本自体自らの経験談を基にしているので会社の経緯について時系列を追って知ることができるのです。
イ:しかし人手不足の問題はかなり深刻であると思いますが、店舗を増やせるだけ人を集められるのは何故なのでしょうか。
安藝さん:戦略的に動いたから集まったのだとは思っています。去年の話ですが40社ほどが集まる合同就職説明会に参加し、その説明会では参加者からのアンケートで就職先として1番興味がある企業に選出されました。
イ:素晴らしい結果を残されましたね!説明会でもこの本は活躍しましたか?
安藝さん:お渡ししました。活字離れが進んでいますが、中には読んでくれる学生さんがいるのです。去年30名採用をして、そのうちの29名が柔道整復師の免許を持つ方でした。
一気に社員を集めるよりも、社風を重視して合っている人を集めたいということであれば出版は有効な手段だと思います。
■教育だけでなく、集客の手段としても出版は効果的
後尾:話は変わりますが、この本を出してからメディアからの反応などはありましたか?
安藝さん:ありましたね。弊社のスタッフが美容業界専門のメディアに出演したり、整体の技術DVDを発売しました。業界内で人気企業としてランクインしたので企業様から雇用育成マニュアルの制作を受けたりもしました。昨日も人材紹介会社から採用に関しての取材がありました。
B to Bの事業で医療機材の販売やコンサルティングもしていますが、その集客手段としても非常に本が役立っています。
後尾:出版した書籍をセミナーなどで使用するケースは確かに多いです。
■会社と社員をつなぐためにも本は使える
イ:この本を制作するにあたり、大切にしたことはどの様なことですか?
安藝さん:起きた出来事を全て書くようにしました。自分の言葉で。
それもあって僕のイズムが浸透しやすいのかもしれません。
イ:出版前は安藝さんのおっしゃる「イズム」はどのように伝えていたのですか?
安藝さん:新入社員は1ヶ月ほど座学や実技の研修を行うのですが、私が作成したマニュアルを読んでもらっていました。私自身が研修も実施して直接レクチャーしていました。今では人数も増え幹部社員も育ってきたため、研修初日に顔を出す程度になっています。
イ:社内でイズムが伝わっていないとどういうことが起きるのでしょうか?
安藝さん:辞めますよね。入社しても芯の共有がうまくできていなければすぐに辞めると思います。
例えば「楽がしたい社員」と「苦労してでも人に喜ばれたい社員」がいるとします。楽がしたい人に作業をお願いしても、その人は意欲的ではありません。しかし後者の社員は作業をお願いすると喜ばれたいから頑張ってくれます。イズムが伝わっていないと、そこの考え方が会社と合わずに辞めることになると思います。
イ:そういった意味では社員さんの離職率は低いのでしょうか?
安藝さん:弊社の離職率は低いです。もちろん辞めていく社員もいますが、本を出さずに事業の拡大を続けて社員に自分の想いを伝えていなければ、もっと多くの社員が退職していたかもしれません。
イ:スピード感を持って会社を成長させたい企業ならば、本は有効なツールであるということですね!
安藝さん:そこそこの規模がある企業の経営者は、どうしても社員と顔お合わせる機会は減るので私は有効だと思います。社員と社長を結ぶ何かがあるだけで違うと思います。
イ:確かに、現場で働いていると会社の方針やビジョンがわからなくなります。見失ってしまう。そのビジョンを聞くだけで「あ、目的はここにあった。頑張ろう!」というモチベーションに変わるように思います。
後尾:実は私、こころ整骨院さんの店舗にお伺いしたことがあるのですが、店舗の雰囲気がすごく良かったんです。元気がいいとか、そういうことじゃなくて、居心地のいい空間でした。しっかりと安藝さんのイズムが伝わっていて、人が集まる場所になっているなと感じました。
どうしても会社が急成長するとそこがおざなりになることって多いと思います。広告を打って誰でもいいから人材をとにかく集めるだけでは、会社がどんどんスカスカになっていく。
安藝さん:そうですね。それを防いで、自分の考えに共感してくれる社員を集めるためにも、出版はかなり有用だということをお伝えしたいです。
イ:インタビューは以上です。ありがとうございました。
採用は入社が内定した時点で終わるものではありません。そこから社員が様々な経験をして学び、成長して企業に利益をもたらしていくことが重要です。
そのためにも、社長がしっかりと社員と意思疎通を測ることは大切であり、その手段としての出版の有効性がお伝えできたのではないかと思います。
スタックアップでは、出版のプロデュースをお手伝いさせていただいています。出版によって、仕事の受注が全国から来るようになったと言う例もございます。少しでも出版に興味をお持ちになられた方は、ぜひスタックアップまでご連絡をください。無料での相談も受け付けております。
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