革新的ビジネスモデル、”写真のネット販売”佐藤社長にインタビュー!「人を育てるための出版」(後編)
こんにちは、スタックアップです。
本日は、前回に引き続き
「元自衛官の自分でも社長になれた: 革新的ビジネスモデルのヒントがここにある!」
「みんなのおもいで.com」
を出版された、株式会社ハッピースマイル 代表取締役社長兼CEOの佐藤堅一さんへのインタビューです。
本を通して、これまでの会社や佐藤さん自らの歩みを社内に発信し、どのような変化があったのでしょうか。伺っていきます。
■本は教育の中の一部
インタビュアー(以下:イ)「前回は、なぜ本を出したのかという理由を詳しくお伺いしました。出版をしたその後、身の回りでの変化はありましたか。」
佐藤さん「実は、本を通して従業員の変化を実感したということはあまりありません。本を出して終わりではなく、日頃から私の考えを伝える必要があると考えているからです。
教育の場面で歴史を形に残して伝えることは、仕事に対する考え方が変わる。あくまでも日頃伝える手段やきっかけの内の1つ、という認識です。」
イ「日頃から人の教育に力を入れていらっしゃるのですね。」
佐藤さん「はい。ミッション・ステートメントは社員全員に配り、テストもしています。毎週木曜日には全体朝礼で社員と共有し、マネージャーミーティングでは管理職との意見交換を行なっています。
それからランダムで1人、自分がやりたいことについてアイデアを発表してもらうようにしています。」
(ミッション・ステートメントとは…19の提言からなるハッピースマイル社独自の企業理念。「2008年1月はお客様がゼロだったことを忘れない!」というような内容の理念が掲げられている。)
イ「アイデアですか?」
佐藤さん「はい。私は全ての会話が教育だと思っています。
ですから、普段から社員には、どうすれば物事を成し遂げられるか能動的に考えるクセをつけるようにと伝えています。人って、できない理由はびっくり箱の様に無限にあげられるんですよね。
できる理由の数をそれと同じだけ教えて、と言っても1つも上がらないことが多い。しかし、それは「できないと思う」という勝手な解釈だったりする。」
イ「勝手な解釈、ですか?」
佐藤さん「人はつい勝手な解釈や思い込みで物事を考えがちです。
解釈の数は無数にありますが、事実は1つだけです。そういう社員には、できないと思っていることをもしできたら100万円あげる!と言ったらどうする?と聞くんです。そうすると皆、必死に考えるんですね。(笑)
要は、優先順位が低いだけなんです。」
イ「面白い例えですね。100万円…何でも頑張ります!(笑)」
佐藤さん「そう。それは優先順位の問題だと思うのです。
小学生にいくら勉強しろと言っても、ついゲームばかりしてしまう子もいるじゃないですか。でも、勉強がゲームより楽しいと言う子もいる。その2つの違いって、勉強が楽しいからとか、理由があるから優先順位が高くなっているのだと思うんです。
やらされている、ではなく能動的に選択している、ということです。だから、社員が優先順位を上げて主体性を持って仕事に取り組むためにはどうすればいいかな、ということをいつも考えています。」
イ「意識した問いかけを大切にされているのですね。」
佐藤さん「はい。愚痴や文句を言う前に、提案してほしいといつも社員には言っています。それから大事にしているのは、ギブアンドテイクの精神ですね。」
イ「自分がこうして欲しいと思うことを自ら率先してやることですね。」
佐藤さん「社内でも「あの人が自分の思い通りに動かない」というような不満の声が上がることがあります。そういう時に私が聞くのは、「あなたはその人のためにどのようなことをしましたか?」ということ。
まずは人にギブすることが大事だと伝えています。」
■中小企業だからこそできる、丁寧な本作り
イ「それは常に意識していないと、ふと頭から抜け落ちてしまいますよね。
では次に、会社の外でのことを伺います。本を出して、社外では何か変わりましたか?」
佐藤さん「これも実感としてはそこまでないのですが、お客様である保育園や幼稚園では営業に行く際にこの本を必ずお渡しするようにしています。
本をお渡しすることで、弊社の理念やサービスについて知ってもらうきっかけにもなりますし、会話のきっかけにもなりますからね。マイナスにはならないと思います。
あとは、新規開拓の営業に来る方にも弊社の説明をしなくて済むようになりました。以前は何度も同じ話をしましたが、この本を読んでください、この一言で会話を終わらせることができ、新規営業の方にも弊社に対する理解を持った上でお話に来てもらえるようになったと感じています。」
イ「これもまた、コミュニケーションの手段の1つなのですね。
次に、スタックアップで本を作ることを決めたのにはどのような理由があったのですか?」
佐藤さん「実績が豊富な会社だったので信頼できました。印刷所を持っている出版社は珍しいな、とも思いましたね。
また、自分の思いを本にしたいと考えた時、インタビューに社長自らが立ち会ってくださったことにも驚きました。」
後尾「そうですね、大手出版社は扱う本の数が多いですから。その点、弊社は中小企業である分1冊の本を丁寧に作り上げていきたいと考えています。
ですからインタビューには私自身が必ず同行するようにしています。
編集者でもほとんどはそこに立ち会わないんですね。弊社はライター、出版社、印刷所、3つの機能を兼ね揃えているのが強みで、実際に私が佐藤社長のお話を聞いていて、ビジネスモデルが面白いなと思い2冊目の本を出すことにもなったんです。」
イ「そういう経緯があったのですね。
出版をプロデュースする側にとっては、インタビューは新たなアイディアが生まれる場所でもあるわけですね。
ところで佐藤社長とお話をしていると、どうしたらそういった素晴らしい考え方を導きだせるのかなと考えてしまうのですが、それはなぜなのでしょうか?」
佐藤さん「自衛隊での経験です。自衛隊は外的コントロールによって動かされる世界なんです。
やらされるということに慣れてしまって、「やってるよう」に見せる人が多い。そういった人々を見てきたからですかね。
あとは精神論の世界にも疑問を感じました。私は、問いかけには2種類あると考えています。「詰問」と「質問」。前者は自衛隊です。詰める、と言う行為。これだと人は何も言えなくなって黙り込んでしまう。
一方後者は人に考えるきっかけを与えることができる。人が育つのはどちらだろう、と考えた時に、私は後者を大切にしたいと思いました。」
イ「自らの経験から導き出されたものなのですね! では、最後に。
これから本を出そうかと考えている方も沢山いらっしゃると思いますので、一言メッセージをいただけませんでしょうか。」
佐藤さん「本を出すことは良いことだと思います。誰かに何か伝えたいことがあるのなら、出版することをお勧めします。頭の中も整理されますし、スタックアップさんは色んなことを引き出してくださいました。費用的にもとても満足しています。」
イ「最後にこちらの宣伝まで、佐藤さん、ありがとうございました。」
いかがでしたでしょうか。
本は企業の人材教育の面でも役に立つツールですが、出版したからとそこで満足するのではなく日常での「問いかけ」が自分自身に考えさせる大きなポイントなのですね。
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