「プレゼンの資料作成術」前田鎌利に聞く!自著を出版するまで。(前編)
こんにちは、スタックアップです。
本日は、書家でありながらも、「社内プレゼンの資料作成術」をはじめとしたプレゼン作成術に関する著書が、シリーズ累計18万部という大ヒットを記録した前田鎌利さんへのインタビューです。
前田さんは書家でありながら、
過去にソフトバンクで孫正義さんの後継者育成プロジェクト「ソフトバンクアカデミア」第1期生に選考され年間1位を獲得し、現在は年間200回近くの講演会、企業向けプレゼンテーション研修を開催するなど、プレゼンテーション並びに書の第一人者として活躍されています。
今回の記事ではそんな前田さんに、なぜご自身で出版しようと思ったのか、また本がその後の活動にどう影響したかなど、詳しくお聞きしました。
「プレゼンの資料作成術」出版に至るまで
インタビュー(以下、イ):本日はよろしくお願いします。まずはじめに、前田さんはどうしてプレゼン資料作成術に関しての本を出版しようと考えたのですか?
前田さん:出版に至った経緯は、書道に関する本の企画とプレゼンテーションに関する企画をどちらも用意していて、出版社へ持っていったところビジネス向けのプレゼンテーションの企画が採用されたという形でした。
イ:プレゼンテーションと書道、随分異なるコンテンツに思えますが?
前田さん:僕の中ではプレゼンテーションも書道もどちらも、自分の念い(おもい)を伝えるツールです。
書道では伝えたい念いがある時、文字をにじませたり、かすれさせたり、墨の濃淡などで表現します。
それから文字は漢字なのか、平仮名なのかも考えます。また、クライアントから企業理念を書いてほしいと頼まれれば、その念いを自分なりに咀嚼して、より多くの人に届けるための表現方法で世の中に発信します。
プレゼンテーションも同じで、自分の念いや、企業に所属していればその企業の理念を世の中に発信していくために行うわけです。いずれにせよ、プレゼンも書もツールであって、だとすれば、そのツールを使って伝える方法を書籍にすることで、読んでくれた方の夢の実現に役立てていただきたいと思ったんです。
イ:どちらも念いを伝えるツールであるという共通点があったのですね。
聞くところによると、孫正義氏のプレゼンでも前田さんの書が使われたことがあるとか。
前田さん:はい。僕が昔ソフトバンクにいた頃は孫さんのプレゼン資料作成も行っていて、
彼の好きな言葉「志高く」を書いてプレゼンの時に使ってもらったり、なんてこともありました。
イ:書道も色々なシーンで使われるツールなのですね!
前田さんがご自身の考えを世の中に発信するにあたって、どうして書籍という媒体を選んだのですか?
前田さん:書家にとって本というのは親和性が高いのです。
書家というのは文字を書いて世の中に残すことが使命です。
これからデジタル化がもっと進んでいって、文字を書く機会、紙に触れる機会はさらに減っていきますよね。
紙に触れること、それは僕にとってとても大切な行為だと思っているので、今だからこそ書籍という形で情報を残したかった。
そしてデジタル版では読みたい所を読めなかったりする。
紙の本をパラパラめくっていると、その時その時で色々な気づきがある。
あれもこれも面白そうって目に留まることが大事だと思うので。
本を出版することによる変化。
イ:実際に本を出版してから身の回りで何か変わったと感じますか?
前田さん:そうですね。まず本の著者になることは、名刺代わりになりますよね。
「ああ、この本の著者さんですね!」と名刺交換した後に話が進みやすいです。
それから、本を出してから講演の依頼が来るようになりました。
今では年間200本ほどの講演会を開いていますが、ほとんどが本を読んでくださった方からのご依頼です。
イ:200本!(驚)そんなに!
本を出される前から講演をされていましたよね?
前田さん:以前は月に2〜3回程度でしたが、出版後からご依頼が増えました。
今では他の講師と手分けして行っている状態です。
この本が韓国語、台湾語、中国語、タイ語にも翻訳されていて、今では海外へも講演のために飛び回っています。
書道教室も全国で受け持っているので今はほとんど一箇所に留まっていることはないですね…。
イ:本の出版から人生が大きく変わったということですね。
前田さん:そうですねえ。僕自身はあまり変わったと感じていないんですけどね。
イ:前田さんではなく、周りの反応が変わったのかもしれませんね!
後編では、幼少期から書道の道を進み大学でも書道を学ばれた前田さんが、なぜビジネスマンとなっていったのか。
そして前田さんが度々お話されるという「言葉の意味」についても伺いました。
前田鎌利さんの著書「社内プレゼンの資料作成術」はこちら。
前田鎌利さんオフィシャルページ
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