ベストセラー人気著者に聞く!売れる本の作り方。

2018年7月10日

 
スタックアップ編集部です。
 
今日は、1人の女性起業家をご紹介します。
 

 
「松田裕美」さん。
 
累計15万部、トータル13冊の著書を出版し、現在も多数の出版社から出版依頼が相次いでいる女性起業家です。
取り扱う商品は、「クラフトバンド」と呼ばれる紙製の紐。最近はTVやメディアに多数取り上げられていますので、特に女性であれば知っている、もしくは購入しているという方も少なくないでしょう。
 
松田さんはこのクラフトバンドを用いたバッグやかごの作り方をレシピ本にして出版。その本が全国の書店にて大ヒット、ベストセラーを生みだしているのです。
 

 
オシャレで高級感のある、そしてコストパフォーマンス抜群の製品に、日本橋三越やラフォーレ原宿などでも展示会を開催するほどの人気を博しています。
 
その出版企画を全面的にバックアップ、プロデュースしている弊社スタックアップでは、ここに至るまでの彼女のストーリーをインタビュー形式で連載。そこから見える「売れる本の作り方」に迫りたいと思います。
 
今や年商6億円の「株式会社M’s factory」を率いる凄腕経営者の松田さん。さて、どんな話が飛び出すのでしょうか。
 
 
 
インタビュアー(以下、イ):今日はM’s factoryにお邪魔しております。ビル1棟、丸々自社ビルとは…。恐れ入ります。
今回から松田さんの連載インタビューが始まりますが、第一弾として、はじめにこの事業を始められた背景から改めてお話いただけますでしょうか。
 

■手芸が苦手な、ごくごく普通の家庭の主婦だった。

 

 
松田さん:もう何年も前の話になりますが、私が家庭に入って専業主婦をしていた頃。
家族で神奈川に住んでいました。私には2人の子供がいて、その頃長男はまだ小学生。どこの学校にも保護者会という集まりがあると思いますが、ある日、ママ友に誘われて保護者会で開かれる手芸部に参加することになったのです。
 
実は私は昔から手芸が苦手でして…。細かい作業は面倒だし、と思いながらも渋々…。
 
イ:またまた〜。まぁ、「勉強してない」と言う人ほどテスト結果は良いものですからね。
 
松田さん:いえいえ、本当です。
ただ学校のことや先生のこと、子どもたちが生活している様子って学校に行かないと親はわからないんですよね。なので、一応たまには訪問して見ておかなきゃいけないなと思ったので、それが理由で参加してみたのです。
 
そしたら、その日の手芸部会で作ることになったのが、クラフトバンドを使ったバッグだった。
 

 
お米の袋の口を閉じるのに使われる紙の紐を、ハサミで切ったりボンドで貼り付けたりと、やってみたら手芸ではなくどちらかと言うと工作だったんです。たった2時間、材料費500円程度であっという間に可愛いバッグが作れました。
「こんなにしっかりしたバッグが、こんなに簡単にできるんだ!」という驚きと、完成品を見るたびに自分で作れたことが本当に嬉しくて楽しくて。それから事あるごとに、作っては誰かにプレゼントして、家で大量生産していたんです。
これが私とクラフトバンドとの出会いです。
 

 
イ:え、このバッグが…、500円ですか!?
 
松田さん:そう。
当時の私のお小遣いは1ヶ月、5000円。
趣味として何か始めたいなと思っても、大体手芸って最初に道具を揃えるのが大変。編み物だって針に毛糸に色々揃えなきゃいけない。でもクラフトバンドなら500円でいい。
決して無駄遣いはできませんでしたが、誰かのプレゼントに500円くらいだったら主婦でも始めやすい。ピッタリの趣味が見つかって、のめり込んでいきました。
 

■引越しがターニングポイントに。

 
松田さん:それから間もなくして、家族で千葉に引っ越すことになったんです。
千葉といっても(サーフィンで有名な)一宮。知っている人は誰もいない。クラフトバンドの材料も、売っているところなんてなかったですし、それっきり作るのをやめてしまいました。
 
その頃、娘が通っていた学校で仲良くなったお友達のママと、母親同士でも仲良くなって、一度うちに遊びに来たことがありました。そのときに私が昔作ったバッグを一目見て、とっても気に入ってくれて、自分でも作ってみたいと言ってくれたんです。
 
私にとっては新しい土地で初めてできたお友達。
「彼女を楽しませてあげたい!」という一心で、以前買っていた材料を神奈川から取り寄せてみたんです。そしていざ作ってみたら、私が初めてトライしたときと本当に同じリアクションで、とっても感動してくれたんです。
 

 
それからです。彼女は交友関係の広い人で、彼女の周辺のコミュニティの人たちから次から次へと「私にも教えてほしい」とお願いされるようになりました。
 
この辺りのエリアは農業を営んでいるご家庭が多く、クラフトバンドの編み方を教えてほしいという方の中にはお年寄りも多かった。私も初めは趣味の延長線上のボランティアで教えてたので、材料費もいただいていませんでした。そのときはあくまでもボランティア…。
 
でもボランティアなのにも関わらず、次第に1回のクラスに100人くらいが集まるようになり、家の電話に直接「教えてほしい」という電話も沢山入ってきたんです。
そのうち有名なホームセンターからも連絡が入って、教室をうちでもやってほしいと。
 
イ:スケールが大きい!!新しい土地でだいぶブレイクされましたね!
でもその材料費、100人分、どうされていたのですか?
 
松田さん:当初はもらっていませんでした。材料費もそうなのですが、もう準備するのが本当に大変で。徹夜で準備していましたから。
弊社の「M’s factory」の公式YouTubeチャンネルに、作り方の動画を載せているので見ていただければわかると思いますが、1つのバッグを作るのに、色んな長さのクラフトバンドを使用するんです。なので作るものによって、人数分のクラフトバンドを大量にカットして。
 
それも当時、主人には内緒にしていましたから、「この人、徹夜までして何やってるんだろう…」と思われていましたね。ははは。(笑)
 
イ:その状況で隠していたというのも驚きですが、隠し通せていたことに更に驚きです。
ということは、当時はまだ会社でもなければ販売もされていなかったわけですよね?
純粋な口コミだけでそれだけ広まっていったとは…。また松田さんも本当に人を喜ばせたかったのだろうという想いが伝わってきます。普通そこまでして引き受けられないですよ。
 

 
松田さん:お年寄りの方々が生き生きと表情を輝かせて取り組んでいる様子を見るのが嬉しかったんです。出来上がったものをお孫さんなどにプレゼントして喜ばれたって、とっても嬉しそうにおっしゃるんです。クラフトバンドの教室が生き甲斐になっているようで。
 
それから材料も、1箇所からの仕入れではとても間に合わなくなってしまって新しい仕入先を探しました。今のようにパソコンなんて使えませんでしたから、北から南まで全国分のタウンページを全部NTTさんから自宅に送ってもらって資材屋さんを洗いざらい1件1件電話して・・・・・
 
イ:松田さん!そこから先、松田さんが型破りな方法でECサイトを立ち上げるまでのお話は、次回まで取っておきましょう!この逸話はとても今回では書ききれません。
 
と、いうわけで、次回、ついに材料の販売!そして会社設立までのストーリーをお送りします。
どうぞ、お楽しみに。