”超大物出版プロデューサー”、平田静子の半生とその企画力に迫る。 〜世に広めたい本とパブリシティの方法〜

株式会社スタックアップコラム編集部です。
弊社は、本の企画〜販売戦略までをプランニングする「出版企画・出版総合プロデュース」の会社です。

さて、弊社の取締役プロデューサー平田静子に迫るインタビューも大詰めを迎えました。
今回は、平田が広めたいと思う本、そして彼女にしかできないパブリシティのやり方、業界の垣根を越えて厚い人脈を持つ秘訣を聞きました。ここまで大胆な宣伝ができる背景には、やはりそれだけの理由がありました。
 

印象に残っている本


インタビュアー(以下イ):静子さんが、企画から出版までプロデュースするプロセスの間で、これは特に印象に残っているという本を教えてください。
 
平田:「未完の贈り物」という本があります。これは素晴らしい本です。
顔のない赤ちゃんを授かった、倉本美香さんという方がその子のことを日々書いていた日記があって、ある日その日記を読んで欲しいと言われたんですね。
 
これこそ「あら、また来たわ」とその辺のデスクに置いておくような原稿ではなく、世に伝えなければ!と思った作品です。
 
すぐに産経新聞出版に行ってこれを本にして出して欲しいと頼みました。
どんどん波及して広まり、5刷りか6刷り重版されました。テレビも各局全部から来て、ずいぶん取り上げられました。
そこから2作目の「生まれてきてくれてありがとう」という本ができたのです。
 
この2作目はすぐに「とくダネ!」の笠井くんに連絡し会ってもらって、こうしてああして…と伝えたらすぐにプロデューサーを呼んでくれて「やりましょう!」と。トントン拍子に進みました。
 
イ:そのようなパブリシティのために、静子さんは何をなさるのですか?
 
平田:一人一人に伝え歩くんですよ。
 
産経新聞行く、文化部行く、夕刊フジ、サンケイスポーツ行く、ニッポン放送行く、どこどこ行く、ちゃんと一人一人に伝え歩いてるんです。
だからよく色んな企業から宣伝担当やってくれって頼まれるんだけど全部お断りしてます。だって大っ変だもの!
 
ただ、自分が携わって世に広めたいと思うからやってるだけなの。
宣プロとしてお金もらってやってるわけでもなんでもないのよこれ。出版プロデューサーの仕事の中で、一環としてやってるだけ。
伝えたくなるような本にはすぐ動くのよ私。やらなきゃ!ってね。
 
イ:「未完の贈り物」は、そういう本だったのですね。
 
後尾:この話を聞いた時に、すごいなと思ったのは、
「この子の話を世に出すってことは、賛否両論来るよ?それでもあなた良いの?」って著者の倉本さんに確認して動いているということ。
あ、これ売れるだろうなとか、単純に広められるだろうとかではなくて、しっかり話し合った上でやっているのがすごいなと思う。
 
イ:それは、本を出すのには怖さもあるということですか?
 
平田:影響力のある本はそりゃあそうですよ。
色々マスコミに言われるよ?と、話しました。
そしたら「覚悟してます」と倉本さんがおっしゃって。
 
出版してみたらやっぱりありましたね。
 
例えばテレビ局の中でも見世物的に扱いたいというケースもあるわけなのですが、そういうのは全部お断りしました。メディアで取り上げる趣旨を聞いて、きちんと伝えてくれるところをセグメントしないとね。
 

筆者と=(イコール)になる


平田:宣伝もお金をもらっていないというのは、自分が良いと思ったものはその人に寄り添っているから。
筆者と=(イコール)になる。私がその人になる。
それぐらい寄り添いながら本を出すってことかな。
 
イ:だからプレゼンで企画を話すときも、まるで本人かのような熱さで話しているから伝わりやすいってことですよね!
 
しかし、静子さんがそれだけの人脈をこれまで築かれて、ずっとその人達との関係を保ち続けているのは、どこにそういった人付き合いの秘訣があるのですか?
 
後尾:僕が客観的に見ていて思うのは、静子さんは断らない!誘いを。とにかく予定が開いていれば誘いは全て行く!本当に尊敬します。
 
平田:やっぱり世の中ってね、ギブアンドテイクなんですよ。
あなたが人にしてもらって一番嬉しいことは何?
「私が何か発表するんだけど」とか、私が何かお願いをした時に「見に行きます!」とか「読みました!」とか、全部参加してこちら側に寄り添ってくれることですよね。
新しいこと始めましたって言ったら「やったね!」って言いに来てくれる人。知らん顔してるのではなくて。
 
それがね、良いときも悪いときも。
 
良いときばかり言ってくる人というのは沢山いるんです。
それを悪いときにも「大変だったね。大丈夫?」という寄り添い方をする。一言で言うと、寄り添うってことかな。その人に沿って生きて行く。
 
だから断らない。
 
最近、特に応援してあげたいという気持ちが強くなってきましたね。今まで受けた学び、仕事、全部返していく年齢になりました。
だからできるだけ何かをやろうとしている人には返す。
 
ブルースモークという私が応援しているバンドがあって、彼らのライブも一生懸命やっているからほとんど全公演行ってますよ。
今、ブルースモークは月に一回横浜のキャメロットホテルでライブをやっているんだけれど、それも私が彼らのライブをやらせて欲しいってホテル側にお願いしたの。
そういうのは多い。
 
映画監督になりたいっていう若者に色んな人を紹介していたら本当に映画監督になったこともある。
 
イ:それは嬉しいですね。そういった人との付き合い方がこれほどの厚い人脈を持つ理由なのですね。これだけは聞いておきたかったんです。勉強になります。
 

プロデュースの依頼は誰でもOK?


 
イ:最後に、この記事を読んでくれた人の中には、きっと静子さんにお願いしたいと思う人もいらっしゃるのではないかと。
そういったプロデュースの依頼は知らない方でも受けていらっしゃいますか?
 
平田:はい。もちろん、それが私の仕事です。
 
イ:例えば本を出したい動機にも色々あると思うのですが、認知度向上、売上向上に繋げたいなど。そういった理由は何でも良いと思いますか?
これだけは持っていて欲しいというものはありますか?
 
平田:伝えたいことがちゃんとあること。
あなたの中で本を通して何を伝えたいのか。「誰に」「何を」。
これは持っていてほしいですね。
ただ出版したいというのではなくね!
 
 
—静子さんの人生が凝縮されたインタビュー、ありがとうございました!—
スタックアップの取締役、平田のロングインタビューはいかがでしたでしょうか。
定年退職まで務め上げ、その後もこうして出版に関わり続けているからこそ聞けるストーリーが沢山ありました。
 
世に伝えたいことがある方、ぜひ一度こちらよりご連絡ください。

 

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