正直に話します。出版プロデューサーの失敗談。

2019年5月25日

こんにちは。スタックアップ、ブログ担当です。
弊社は、本の企画〜販売戦略までをプランニングする「出版企画・総合出版プロデュース」の会社です。
代表の後尾が自ら取材にも同行し、多くの経営者様の体験談や情熱を「本」という形にまとめ、世に発信して参りました。
 
出版プロデュースと聞くと、なんだか洗練された「The 成功パターン」のようなフレームがあるように聞こえませんか?
 
スタックアップでも数々の出版実績を重ねベストセラーも輩出していますが、それも皆さんのビジネス同様、最初から何もかも上手くいく方法を見いだせていたわけではありません。
 
過去にどのような失敗があり、そこから何を学んできたのか。
社長の後尾は何でも包み隠さず話してくれるので、今日はそんなところも白状していただこうと思います。(笑)
 
本 出版プロデュース 書籍 経営者
 

■出版プロデュース、やってきたから語れる過去の失敗談

インタビュアー(以下、イ):後尾さん。タイトルからお察しのように、今日は過去の失敗談を教えてもらおうと思っています。そこに学びが詰まっていそうだと思ったので。準備はよろしいでしょうか。
 
後尾:そうですね。話は尽きませんよ。(笑)
まずこの出版プロデュースの事業を始めた当初はベストセラーを狙っていきたいという思いがすごく強かったんです。よって商業出版ができそうな人達をターゲットにしていました。
 
その中の一人が某有名学習塾の社長さんです。
流石に出版社からもGOが出て難なく企画は通りました。しかしいざスタートしようとなったときに、著者さんは自分が今までやってきたことを本にしたいと言っていたのですが、出版社側はその学習塾でやっている教育の内容が知りたいと。
 
それはそうですよね。塾に行かなくてもできるというノウハウがわかれば売れます。意見が合わずずっと平行線を辿って、最終的には企画自体がお蔵入りしてしまいました。
 
商業出版 ブランディング出版
 
イ:おおお。まさに著者さんと出版社さんとのギャップが見えますね。
 
後尾:これがどういう知識経験になっていったかと言うと、商業出版は著者の意向で出すのは難しいということです。
いい例がもう一つあります。
 

■ビジネス界の有名人でも企画は難航する!?

後尾:某有名企業の社長に出版のオファーをしたときのことです。御本人からはOKをいただき、「この人なら絶対にベストセラーになるだろう!」と私自身は思っていました。
だってこんなにビジネス界で有名なんだからって。疑いもしませんよね。
 
しかし出版社を10社くらい回って全部断られてしまったんです。「え!?なんで!?」という気持ちです。絶対売れると思っていたのですが、出版界での有名人とはちょっと違っていたんですね。編集の人達はその人のことを知らない。「あぁ、そういうものか」と思い知りました。
 
出版社が売れると考えるものや企画というのは市場にターゲットがいて、その読者層の人達が知っている人物でないと通りにくいということなのです。
 

■絵本業界は新規参入が難しい

イ:他にも学びになった経験はありますか?
 
後尾:昔絵本を出したことがあって、絵本を出したい人というのは結構いっぱいいるんです。
その時はほぼ自費出版だったので成立したのですが、しかし実は絵本というのは非常に難しいジャンルで。なぜ難しいかと言うと、子供が絵本を買うわけではないからです。
 
絵本を買うのは主に母親や父親。
そのお母さんたちは、自分が「昔これ読んだ!」と良かった本を今でも買うんです。なので新しい作家さんがなかなか育たない。
 
イ:言われてみれば…。そうですね!読みつがれている感じですね!
 
後尾:決まったタイトルを買うでしょう?自分が子供の頃読んだっていうのを読み聞かせている。なので企画もなかなか通らないのです。
 
商業出版 ブランディング出版 出版プロデュース
 

■皆さんは小説を選ぶとき、何で選びますか?

イ:出版社さんへの持ち込みって、小説もかなり多いですよね?
 
後尾:小説は本当に狭き門です。小説ほど出版社に送られてくるジャンルはありません。
一方で読者は小説を買うときに何で選んでいるかというと、あまりタイトルでは買わないんです。著者で買うんです。
 
「この人の小説好きだから新刊買おう!」と、作家さんにファンが付いているんですね。新しくファン層をつくるのは、これは容易ではありません。
出版社がよほど作家さんを抱え込んで、そのセンスを見込んで売り込んで行かないと売るのは難しい。なので小説の分野は中小の出版社はほぼ手を付けていないんです。大手出版社のみ。
 
大手出版社さんは書店に棚を確保していますから、そこに著者ごとに本が並んでいますよね。
なので弊社でも小説を扱うのはやめました。
 

■ブランディング出版に関する失敗談

イ:かなり学びの多い道のりを歩んできていますよね!最後にブランディング出版に関する教訓があれば教えてほしいです。
 
後尾:以前、これからあるビジネスをやっていきたいからその集客のための本を作りたいという方がいらっしゃいました。企画も決まって取材もやって、出来上がってきた原稿を提出して。そしたらビジネスの展開が変わったからちょっと待って欲しいということになったんです。
 
最終的には企画自体がお蔵入りとなってしまったんですね。
 
そこから得た教訓というのは、出版には「本当にそのビジネスを世に広めたいと思っているのか」という意気込みというか、相当な意思がないと二人三脚で最後までたどり着けないということを学びました。強い意志です。
 
出版プロデュース ブランディング出版 商業出版
 
なのでビジネスの初期段階よりも、方向性がしっかり明確になってから出版を考えることを私はおすすめしています。ビジネスには今日の私の話のように色んなハードルがありますよね。
そういった様々なケースごとに、ここではこうした方がいいと、そのビジネスの領域で語れるくらいであれば、より本を使っての説得力も増してきます。
 

イ:面白いですね〜!非常に勉強になりました。
まだ聞きたいことはありますが一旦この辺で締めくくろうと思います。
 
 
ブランディング出版、出版企画プロデュースのご相談はぜひスタックアップへ!