「社内プレゼンの資料作成術」シリーズ、前田鎌利に聞く!自著を出版するまで。(後編)

こんにちは、スタックアップです。
 
前編に引き続き、書家でありながらも、過去には孫正義氏のプレゼンテーション資料作成を手掛け、
プレゼン作成術に関する著書が大ヒットを記録した前田鎌利さんへのインタビューです。
 

 
これまでに出版された
「社内プレゼンの資料作成術」
「社外プレゼンの資料作成術」
「最高品質の会議術」
は、シリーズ累計18.2万部を突破し、中国語・台湾語・韓国語・タイ語にも訳されベストセラーとなっています。
 
後編では、幼少期に書道を始め、大学で専攻するほど書道に情熱を注がれてきた前田さんが、
どうしてビジネスマンとしての道を選び、プレゼンテーションに関する自著を残すまでに至ったのかをお聞きしました。
 

書道からプレゼンの第一人者になるまで

 

 
イ:前田さんはいつから書道をされているのですか?
 
前田さん:書道は5歳の頃からです。
大学でも専門的に書道を学んで、先生としての資格を取り教育の道に進もうと考えていたのですが、
阪神淡路大震災を機に考えが変わりました。
 
当時、携帯電話はあまり普及していなかったのですが、震災をきっかけに人の命に関わる携帯電話の必要性を強く感じたのです。
年齢を重ねてからでも始められる教育より先にそちらに関わりたいと考え、IT業界に身を投じました。
 
イ:そのような経緯があったのですね。プレゼンの資料作成ということとはどのような経緯が?
 
前田さん:大学を卒業した後に携帯電話を扱う会社に入社しましたが、事業会社に転職後、
外資系の会社が買収して経営母体が変わりながらも紆余曲折を経て、最終的にソフトバンクで孫さんの下で働くこととなりました。
 
当時ソフトバンクにはソフトバンクアカデミアという孫さんの後継者育成機関ができ、
そのプログラムの中でプレゼンをする機会がありました。
 
結果として年間一位をいただき、孫さんがプレゼンをする資料の企画・作成にも参画するようになっていきます。
書籍はその中で培ったノウハウをまとめた形です。
 
イ:では出版元のダイヤモンド社とはどのような関係があったのでしょうか?
 
前田さん:前述したソフトバンクアカデミアでの知人を介してダイヤモンド社の方と知り合いました。
そこで本の企画書を出したのですが、偶然その翌日にソフトバンクで社内向けのプレゼン研修があり、
私の講義を出版社の編集担当者さまが見たいとおっしゃったので来てもらったのです。
その翌日には企画化を決めていただきました。
 
イ:担当者の方も即決だったということですね!
それほどまでに担当者の方を感銘させるものがあったのだと思いますが、その研修ではどのようなことを話されたのですか?
 
前田さん:書籍に書いてあることそのままですが、それだけでなくプレゼンのテクニックそのものよりも、
どうしてその提案をしたいのかなど、念い(おもい)を伝えることの重要性を説きました。
 
例えば、事業の規模によりますが企画を行うというのは、会社が社員を信頼し、お金を任せて仕事をさせるということですから、
その企画を最後までやり通す覚悟があるということを会社にもっと伝える必要があると思うんです。
綺麗な資料を作るだけなんて誰にでもできます。最後までやりきる胆力があることを伝えきれるかが重要です。
 
イ:はい…。我が身を振り返ります。言葉に説得力を感じます。
 

自著の出版を経て

 

 
イ:前田さんが書かれた本がシリーズトータル18万部のベストセラーとなりすごい反響を生んでいますが、どう感じられますか?
 
前田さん:そうですね、本は3冊出しましたが多くの人に読んでいただけているのは素直に嬉しいなと感じます。
 
イ:読者の方からの反響で印象に残っていることはありますか?
 
前田さん:実際に僕の本を読んでプレゼンをして、自身のキャリアアップに繋がったという方の話をお聞きしたり、
ターゲットにしていたビジネス層だけでなく、学生の方からの反響もあったのは嬉しかったです。
 
本の中では仕事におけるマインドについても書いているのですが、それを読まれた結果
ご自身が本当にやりたかったことに気づき、会社を辞めて独立された方もいました。
 
そんな風に書籍を通じて誰かの人生の後押しができることは嬉しいです。
実際に会って話せる方の数は限られますが、書籍を通じてならもっとたくさんの方にメッセージを届けられますから。
 
イ:読者の方からのメッセージはメールで来るのですか?
 
前田さん:はい。お手紙やメールです。読者の方からのメッセージはちゃんと全部目を通しています。
 
イ:それは送ってくださった読者の方も嬉しいですね!
 

念い(おもい)のある方に出版を。

 

 
イ:スタックアップではこれから出版をしてみたいと考えてらっしゃる方を応援しているのですが、
前田さんはどんな方に本を出版してほしいと考えますか?
 
前田さん:何かしらの伝えたい念い(おもい)がある方ですね。
著名になりたいとかではなく、伝えたい念いがあって、書籍を通じてそれを伝えることで、他の人の役に立ちたいと思っている方。
やはり伝えたい念いがない本は中身がないので、仮に本になっても読まれないのではないでしょうか。
 
イ:最近は、自費出版を言い換えた、企業のブランディング出版という言葉をよく聞きますが、前田さんはどう思われますか?
 
前田さん:ブランディングをするためだけであれば、もっと効率的なやり方があると思いますし、
やっぱり、出版は念いのある方にしていただきたいな、と。
 
僕がよく使う言葉で“念い”という言葉があります。
「おもい」と読むのですが、これは強い気持ちを表す時に使います。
 
「思い」であれば、上部の田は子供の脳を表しているんです。ですからこれは頭で物事を考える意味合いです。
「想い」は、上に目がありますが、何かを見た時に心に浮かぶ感情を指しています。
「念い」というのは、今と心でできていますが、信念や念願のように、今、心を支配している強い「おもい」を指しているんです。
 
そして、出版をする方には、この“念い”を持っていて欲しいです。
強い念いがなければ読む方の心にも響きませんから。
 

好きなことを仕事にするということ。

 
イ:少し本の話から外れますが、前田さんは5歳の時に書道を始められて今なお続けていらっしゃるわけですが、壁にぶつかったり、諦めそうになったことはありますか?
 
前田さん:何かをしていて諦めそうになるって、それは本当の意味で好きではないのだと思います。
本当に好きなら、壁にぶち当たるということはなくて、例えば難しくて解けない問題があったなら、解けるまで寝食を忘れて取り組んだりする。
そういうことが本当の好きだと思います。
 
僕は今好きなことを仕事にさせてもらっていますが、壁にぶつかって辛い、という気持ちを経験したことはありませんでした。
 
イ:しかし言葉の意味なども、学ぶのには想像できないくらい労力がいることなのではありませんか。
 
前田さん:学校の先生になるのにも色んな分野の勉強が必要で、当然書に関することが主ではありますが、
大漢和辞典という言葉の意味合いが書いてある国語辞典よりも分厚い辞典が何十冊とあって。そういうのを見ながら勉強したりとか。
論文書いたりするのにも意味がわからないと書けませんからね。
 
イ:会社員だった頃というのはどうでしたか?
 
前田さん:今思えば、夜通し仕事したりしてハードだったな、と思いますが。(笑)
当時はつらいとかそんな感情よりも、楽しさの方が強かったです。
仕事をしている方には、そんな気持ちで取り組んでいただきたいですね。
 
イ:言葉の意味を深く理解してお話される前田さんの言葉には、一言一言に重みを感じました。
貴重なお話をありがとうございました。
 
 
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