数々のベストセラーを世に送り出してきた”超大物出版プロデューサー”、 平田静子の半生とその企画力に迫る。

株式会社スタックアップコラム編集部です。
弊社は、本の企画〜販売戦略までをプランニングする「出版企画・出版総合プロデュース」の会社です。

さて、皆さんはこれらの書籍をご存知でしょうか?

「チーズはどこに消えた?」
「アメリカインディアンの教え」
「涙の谷」
「象の背中」
「ビストロスマップ」
「東京タワー」

どれも大ヒットとなったベストセラーです。
これらのヒット作の裏には、1人の出版プロデューサーの存在があります。

「平田静子」

フジテレビへ入社後、扶桑社へ出向し宣伝部にてパブリシティ担当を務める。その後全くの未経験から20年もの間、扶桑社の編集長を担い、その革新的なアイディアで書籍・雑誌から世に様々なブームを巻き起こす。

女性は25歳で定年(退職)と言われていた時代から、異例のキャリアの中で彼女にしか成せないネットワーク作りと出版企画の実績を積み重ね、業界でもひときわ注目を集める存在です。
そして定年を迎えた現在、自身の会社を立ち上げ、弊社スタックアップでも取締役プロデューサーに就任。彼女に企画プロデュースを依頼したいという出版希望者は後を絶ちません。

平田の辿ってきた歩みや、ベストセラーを生み出してきた彼女の視点から、どのように出版企画、プロデュースが行われていくのか、皆さんにお伝えしたい!その想いから始まったインタビュー企画です。ここでしか知ることのできない話も盛り沢山の内容となっています。

 

■キャリアアップなど考えたこともなかった学生時代

インタビュアー(以下:イ):ついにこのインタビューが実現しましたね、静子さん。以前からセミナーでは過去の華麗なるご経歴をお話いただくこともありましたが、今日はさらに突っ込んだところまでお聞かせいただきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

 

平田:え〜〜〜!答えられるかしら。

 

イ:ご心配をよそに早速伺います。静子さんがフジテレビに入社された頃、当時の時代背景を改めて簡単に教えてください。

 

平田:今でこそ女性の活躍がメディアでもしょっちゅう取り上げられていますが、私が学生の頃は「女子学生亡国論」なんてものが唱えられていて、女子大生の存在にさえ否定的な意見が発表される世の中でした。
女性に勉強なんて必要ないという風潮です。

私は明治大学短期大学部の法律科で、朝から晩まで法律の勉強をしていました。
4年制で勉強する内容をそのまま2年間で学ばせる仕組みだったのでそれはもう大変でした。当時は法律と経済しか学科がなく、そこしか受からなかったから入学したんだけれど、周りは真面目な人ばかりで困りました。全然楽しくなくて(笑)

でもね、後で知ったことですがその大学の前身は「日本女子放送研究部」と言って、日本の放送業界に女性を送り出そうという学校だったんです。知らず知らずのうちに「メディア」に縁があったようで、こうなる運命だったのかな、なんて思ったりもします。

■女性の定年はなんと25歳!

 

イ:現代とはまるで社会が違ったのですね。想像がつきません。
世間での女性の立場というのは、就職してからも何か感じましたか?

 

平田:そりゃあもちろん、なにせ女性は25歳で定年と決まっていましたからね!

 

イ:ちょっと待ってください。「25歳=定年」ですか!?

 

平田:そう。フジテレビに入社したのは今から約50年前の話ですが、面接で「25歳になったらちゃんと辞めますよね?」と聞かれて、私は「ハイ!」と即答したので受かりました。

入社しても女性はお茶汲みや電話対応、伝票書きくらいしかさせてもらえなかった時代。女性は職場の花であればいいと、それでよかったんです。

私が24歳で1人目の子供を出産したとき、定年まではまだ1年あったからその間は働こう!と。そう思って会社を辞めず戻ってきたら上司に言われました。
「君はホトトギスかね」と。
ホトトギスは卵を産んだ後に自分で育てないそうで、その比喩で。まぁ、そんな時代です。

私の最初のチャンスは、その定年制度がちょうど25歳のときに全面廃止になり、フジサンケイグループの「グループ管理セクション」で働けたこと。
そこでの業務内容は、「ニッポン放送に◯◯持っていってくれ」とか、「これはあっちの局にお願い!」とか、業界の色んな人と顔を合わせる機会が多い仕事でした。
また、フジサンケイグループの偉い人たちが全員参加する”御前会議”の資料を、上司から渡された内容を資料に書き起こして当日配布したり。そうすると偉い人たちに顔を覚えてもらえる。その頃から周囲の人たちに「お静ちゃん」と呼ばれるようになりました。私の存在を知ってもらうには絶好の仕事だったと思います。当時の私がその後のキャリアを考えていたかは別としても。

■目の前の仕事を一生懸命やるからこそ、チャンスが与えられる

イ:静子さんが「お静ちゃん」の愛称で親しまれていたのは納得がいきます。当時を知る方々、誰に聞いてもすごい存在感を放っていたと伺っていますから。

 

平田:決してそんなことはないですよ。
でも、スタックアップHPのプロフィールにも記載していますが、数年前に「そういえば、いつも目の前のことだけやってきた」という初の自著を出版しました。
その本にも書かせてもらいましたが、単なるお茶くみも、資料の印刷1つ取っても、「どうしたら喜んでもらえるだろう」ということは常に考えて仕事をしていました。
例えばこの人は熱いお茶が好みか、温めが好きか。
この資料はホチキスの位置は右上が読みやすいか、左上が良いか。
そうやって仕事をしているうちに、「人に喜んでもらえること」が私の幸せだと気が付きました。今でも常にその気持ちで人と接しています。

そしたら少しずつですが、上司から「今度これやってみるか」と、それまでやったことのない仕事のオファーをもらえるようになっていきました。毎回、私にそんな仕事ができるかしら!?と驚きながらも、せっかく来たチャンス。断らずにチャレンジしてきました。それが今に繋がっています。

女性が将来のキャリアを描くことが難しかった時代。
その中でも平田が大切にしてきたのは、与えられた仕事で人を感動させること。
彼女のその姿勢は、後に扶桑社へ出向してからも変わることはありませんでした。

フジテレビからの出向が突然言い渡されてからのストーリーは次回お送りします。
お楽しみに。

 

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